先週11月7日の時点で金下建設(1897)の株式保有が5%を超えたので、大量保有報告書を本日提出しました。
金下建設は無借金経営でかつ大量の現金、有価証券及び自己株式を保有し、自己株式を控除した1株当たりの純資産は1,432円であり、それに対して本日の終値734円はその半額程度で極めて割安な状況です。
近年の建設業界の好景気による追い風を受けて、先週11月9日には業績予想の上方修正を発表したようです。
http://www.kaneshita.co.jp/pdf/stock/17_11_09_2.pdf
そして、金下建設の重要な魅力は積極的な自己株買いを行っていることです。
(近年の自己株式の買い取り状況)
- 平成26年11月 1,194,000株(発行済み株数の6.3%)
- 平成27年8月 60,000株 (発行済み株数の0.3%)
- 平成28年4月 400,000株 (発行済み株数の2.1%)
- 平成29年2月 200,000株 (発行済み株数の1.4%)
- 平成29年5月 69,000株 (発行済み株数の0.4%)
割安な株価で自己株買いを行うとその都度1株当たりの純資産及び収益が増加します。株主価値が即時に増加するため、もし自社株が市場で割安で取引されているのであれば、発行会社は迷うことなく行うべき取引です。
金下建設のように、極めて割安で自社株が取引されている会社は、継続的に自社株買いを行うことが最も望ましい資本政策であると言えます。